July 16, 2021

イギリス 配偶者ビザ 申請書類などの記録

今回、イギリスに引っ越しをするにあたって、ビザの申請をしました。
以前にYMS(Youth Mobility Scheme:イギリスのいわゆるワーキングホリデーにあたるもの)で渡航したことがあるので、英国ビザの申請はこれが2度めでした。

夫が英国人なので「 UKVI Spouce Visa (パートナー・配偶者ビザ)」の申請でした。

YMSのときも大変だなぁと思いましたが、今回は更に情報が少なく、不明瞭なところが多くてとても悩まされました…。
結局ゆるゆると始めてから、半年近く準備に費やしたことになりました(単純に私がのろいだけかもしれませんが笑)

申請からは緊張して過ごしましたが、無事に許可がおりたので、これから申請される方に多少なりと参考になればと思い、記録を残しておきます。

※下記はあくまでも2021年6月申請時点での情報です。
 内容は頻繁に更新されますので、最新情報はGOV.UK等でご確認ください。

ビザ申請の経済条件

配偶者ビザは、条件が厳しく一定の収入がある、もしくは一定額以上の貯金があるということ等を証明する必要があります(様々な状況に応じて条件があるので、詳細はGOV.UKを参照)

我が家は、夫も過去4年を日本で生活していて、イギリスへ戻るにあたって退職&求職状態、私もフリーランスで雇用されていないため、今回は貯金額での申請を行いました。

申請時に提出した書類

申請、添付書類の提出までオンラインフォームで行えます。
(指紋等の登録に東京もしくは大阪のビザセンターへの来訪も必要です)

添付書類の提出ですが、フォーム上であらかじめ下記のカテゴリーが用意されているので、こちらで任意のカテゴリー以下に用意した書類をアップロードしていきます。

  • Accommodation: Permanent/Temporary
  • Educational evidence
  • Financial evidence
  • Additional documents
  • Appendix Ⅱ
  • Consent letters and proof of relationship
  • Employment evidence
  • Sponsor Evidence
  • Tuberculousis (TB) Certificate

実際に私たちが使用したカテゴリーは以下でした。

  • Accommodation: Permanent/Temporary
  • Educational evidence
  • Financial evidence
  • Additional documents
  • Consent letters and proof of relationship
  • Sponsor Evidence

私たちが用意して提出したのは、以下のようなものでした。
ファイル数が37もあったので、長くなります(笑)

実際にオンラインフォーム内でのカテゴリーの順で記載していきますね(ファイルは好きな順番でアップ出来るけど、カテゴリーの順番は変更できませんでした)

ちなみに、ファイルは PDF, JPG, JPEG, PNG 形式のものがアップでき、各ファイルは5MBまででした。
画像が多いファイルなどはどうしても重くなるので、画像を圧縮したうえで入れて、更にPDFも小分けにしたりしました。

Accommodation: Permanent/Temporary

住居の証明

  • Cover letter from the owner of the accomodation
    義父母からのカバーレター。私たち夫婦が住むことに同意していますよということや家が十分な広さですよということと、2人のサイン
  • Land Registry copy – 土地登記所
  • Mortgage statement – 住宅ローンの明細
  • Floor plan and photos – 間取りと各部屋の写真
  • Owners’ proof of address – 住所を証明するもの

夫はイギリスに戻ったばかりで実家に身を寄せており、私の渡航時期に合わせて2人で住む家を探す予定だったため、ここは義父母の家で申請しました。Temporary(一時的)の仮住まいということも別添のカバーレターに記載しています。

Educational evidence

英語力の証明

  • Language test certificate

事前に IELTS Life Skills A1 を受けていたので、その証明書。
英語力の証明は必須ですが、認められている試験などが限られているので要確認です。

Financial evidence

経済証明

  • Sponsor’s financial declaration
    夫の財務に関する声明。口座にいくらくらいがあり、これはこういう経緯で入ったものを宣言します、というようなものとサイン
  • Sponsor’s balance certificate of previous bank account in Japan
    夫が日本で使っていた銀行の残高証明書
  • Sponsor’s bank statement from bank passbook in Japan, and translation
    夫が日本で使っていた銀行の取引明細(通帳のコピー)
  • Sponsor’s detailed bank statement of previous account in Japan, and translation
    夫が日本で使っていた銀行の通帳の一部が記帳してなくて省略になっていたのでそこの部分。銀行のスタンプなし
  • Sponsor’s UK bank statement
    夫のイギリスの口座の取引明細。銀行から毎月郵送で送られてくるもの。 銀行のスタンプなし
  • Sponsor’s certificate of employment and enrollment by former employer in Japan
    夫が日本にいた頃に勤めていた職場の雇用証明
  • Applicant’s financial declaration
    私の財務に関する声明
  • Applicant’s bank statement, and translation
    私の銀行の取引明細

夫はイギリスに戻るにあたって、日本の銀行を解約して戻りました。
ただ、英国ビザの申請では、過去6か月にわたっての残高を証明する必要があるます。
ここは一番大事なところでもあり心配だったので、日英の口座に関して、準備できそうなものは全部入れました…(その結果すごい書類数に笑)

また、私たちは日本で4年一緒に暮らしていた間、毎月同額の入金を私名義の生活費口座に入れていたので、関係証明の項で使える「生計をともにしていた証明」も兼ねてます(その説明は別項のカバーレターに入れています)

Additional documents

追加書類

  • Index (file list) – 目次。すべてのファイルのリスト。
  • Applicant’s valid passpost (whole page) – 私のパスポートスキャン
  • Applicant’s previous passport
    私の以前のパスポートの写真があるページと、YMSビザのページ
  • Applicant’s IHS reference number
    申請時に支払ったIHS(移民用の健康保険料)の番号
  • Certificate of translations – 翻訳証明
  • Currency Conversion Rates (OANDA)
    申請時の円/ポンドの換算レート

Indexは、自分でファイルを管理するのにも本当に役立ちました。
こんな感じです
ファイル数が多いので、担当される方が迷子にならないように出来るだけ整理しました。

また、このIndexファイル内で勝手にカテゴリーにナンバリングをして、全ファイルには接頭辞として該当のカテゴリーの数字をつけています。
たとえば「Additional documents」は06にしたので、このIndexファイルは「06 Index.pdf」など。
最初ファイル名に使えない文字(ハイフン「-」など)を入れてたので、提出時に急遽スペースにしたのはいい思い出です…

Consent letters and proof of relationship

同意書や結婚証明

  • Applicant’s cover letter
    私のカバーレター。自分の職業や状況について、夫との出会いやこれからについて、またなぜ引っ越しをするかなども書きました。サインも
  • Sponsor’s cover letter
    夫のカバーレター。ふたりの関係やキャリア、経済状況など、求職状況など、他の書類内に書ききれないことを書いています。サインも
  • Applicant’s birth certificate, and translation – 私の戸籍謄本
  • Marriage certificate, and translation – 婚姻届受理証明書
  • Relationship history
    二人のこれまでの関係を出会った日から今まで、スプレッドシートで表にしてまとめました
  • Photos
    二人で撮った写真や、お互いの家族と映っているものなど
  • Receipts
    二人の名前が入っている領収書。結構少なくて困りました。旅行したときのairbnbのものや飛行機、ライブに行ったときのものを入れました。
  • Screenshot of messages
    LINEのスクリーンショットを4か月分くらい。日英混じってますが翻訳なし

ここは自由にできる分、実際何が必要なんだ…ってなって書類が必要以上に多くなってしまいました(笑)

Sponsor Evidence

スポンサー(夫)の証明

  • Sponsor’s passport
    夫のパスポート(写真のあるページのみ)
  • Sponsor’s licence certificate
    夫が特殊な免許を持ってるのでその証明
  • Sponsor’s proof of address
    夫の住所証明。銀行などからの手紙の写真

おすすめツール

ファイルの作成

  • Google Sheets
    オンラインでほぼExcelと同様のものが無料で使えます。更に作ったファイルはすぐに他の人と共有できるので、私のように申請時に夫が遠くにいる場合は便利でした。
  • Google documents
    上記のWordみたいなもの。
  • Adobe Creative Cloud
    元々Web屋で仕事で契約しているため、Photoshop、Adobe Acrobat、Adobe XDを酷使しました。
    特にAcrobatはPDFの編集が容易になるので、ほんとに持っててよかった…
  • TinyPNG
    ドラッグ&ドロップで画像のサイズを下げてくれるもの。こういうツールも使えそうです。

ファイル/タスク管理

  • Google Drive
    オンラインのクラウドファイル管理サービス。
    ここにファイルを投げておいて、入れたから確認しておいて!入れておいて!と夫とやりとりしました。
  • Notion
    ものすごーく便利なメモ管理サービス。
    やることリストやスケジュール、調べたことなど全部ここにつっこんで、夫と進行を確認しあいました。

補足

そういえば調べている際、書類には公証(堅いお仕事をしている方のサイン)をつけないといけない、という話も見かけましたが、今回ひとつもしていないですが大丈夫でした。

夫がその職業の従事者というのもあるかもしれませんが、reddit等で夫が調べた限りでも、必要ないとのことでした。

また、日本語の書類は翻訳の用意が必要ですが、翻訳証明書が必要であったりするので、イギリス政府が推奨している翻訳会社に依頼するのをお勧めします。

申請にかかった費用

  • ビザ申請費用  ¥244,133
  • IHS(健康保険料) ¥300,077
  • ビザプライオリティサービス ¥91,384
  • 翻訳サービス ¥47,300
  • IELTS Life Skills A1 ¥20,500

※ 2021年6月申請時点

これにビザセンターまでの移動費とかもかかるので、うん…はい…高い…(泣)

参考サイト

  • GOV.UK
    英国政府サイト。すべての正解はここにあるので
  • reddit r/ukvisa
    すべてが正しいとは限りませんが、情報量が多い。
    あと質問にも丁寧に返事くれたりしますし、他の申請者がどれくらいで結果が出てるとか随時報告があります。

他にもあらゆるブログ記事やFBグループなどを参考にさせていただきましたが、数が多すぎるのと古いものも入っているのでひとつずつの紹介は省略させていただきます。
本当に先人の皆様ありがとうございました…

余談

入籍時のトラブル

イギリスへの引っ越しが決まった際に、夫とは入籍を決めました。
夫が今は存在しない国の出身(現在は英国籍)で、必要書類の「出生証明書」の

本が提出できなかった関係か、戸籍の作成および夫の苗字への改姓が終わるまで、たらいまわしになって3か月かかりました…笑

ちなみに入籍と書きましたが、国際結婚なので、私ひとりの戸籍が出来るだけで、夫は付随事項(おまけ)になります。

まだまだ終わらない苦悩…

コロナ禍でのペット連れでの入国になりそうなので、渡航まではまだまだいろんな壁があります…。

イギリスへのペット連れでの渡航も、ハードルが高く…本当に頭を悩ませられたので、無事に渡航が出来たら少し記録を書きたいですね…。

サポートをしてくださる動物病院さんを見つけて、心強い言葉をいただきながら、がんばっています!

webiscuit とは